名医選びのポイント

自毛植毛の普及に伴い日本においても自毛植毛を取り扱うクリニックが増えています。選択肢が増えることは利用者にとって喜ばしいことですが、同時に悩みどころでもあります。これだけクリニックがある中で、一体どこを選べばいいんだろう?!

自毛植毛は薄毛の最終的な解決となりうる手術ですが、その効果に満足できていない人も存在します。本人の適応の問題もあるかもしれませんが、やはり医師の技量やスタッフの習熟度も関係してくるでしょう。自毛植毛は限りある自毛を移植する手術であり、何度でもやり直せるという手術ではありません。まずはカウンセリングを通して、クリニックの方針や考え方を調べてみましょう。

形成外科専門医

自毛植毛はれっきとした外科手術です。身体の表面の、自然で目立たない仕上がりが期待される部位の手術ですから形成外科の専門分野となります。日本形成外科学会の形成外科専門医として認定された医師であれば、ある程度の技術的な信頼性は置けると考えていいでしょう。

形成外科専門医の資格を申請するには2年以上の臨床研修に加え、通算4年以上の形成外科研修および60症例以上の手術の関与と10症例以上の手術を行った経歴が必要です。もちろん形成外科専門医であれば必ずしも安心というわけにはいきませんが、さらに十分な数の症例があれば習熟度の裏づけとなります。

形成外科専門医は日本形成外科学会のサイトで検索することができます。
http://www.jsprs.or.jp/

【専門医資格】
医師の専門医資格には様々な種類があります。研修体制や試験制度など厚生労働大臣が定める基準に適合する専門医資格に対しては広告が許可されており、医師を選ぶ際に一定の目安となるでしょう。逆に言えば広告を許可されていない専門医資格は厚生労働省から認められるレベルにないという見方ができます。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/03/h0327-6.html

インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセントという言葉は一般に「説明と同意」という日本語で説明されます。自毛植毛は決してリスクのない手術ではありません。定着できなかった毛髪は死んでしまい元に戻すことはできません。また移植できる毛髪の量には限界があり、誰でもフサフサというわけにはいきません。だからこそ手術に伴うリスクと予想される経過および結果については十分に説明して同意を得る。これは医師の義務です。いくら患者本人が自毛植毛を希望して、綿密な下調べをしていたとしても、医師にしかわからないことがあります。

自毛植毛の手術に先立ち必ず診察とカウンセリングが行われます。ここで患者の状態と希望に基づきデザインと密度、植毛本数、回数、料金などが決定します。疑問があれば迷わずぶつけましょう。患者にとっても同意するためには十分な理解が必要です。医師が説明の羅列で同意を迫ることはもってのほかですが、患者の側にも積極的に参加する意思がなくてはインフォームド・コンセントは成り立ちません。

自毛植毛は結局のところ、本人さえ構わなければ必要のない治療です。ほかの選択肢も含めて、決めるのは自分自身です。インフォームド・コンセントの目的は患者自身がよりよい治療を主体的に選ぶことであり、一方的な「説明と同意」ではありえません。そのためにはセカンド・オピニオン(別の医師の意見)が必要になる場合もあるでしょう。

一般的にカウンセリングやインフォームド・コンセントが充実したクリニックであるほど術後の満足度も高くなる傾向があります。

定着率

自毛植毛の手術を受けるに当って、最も気になる数字が植毛の定着率でしょう。きちんと定着して、すくすくと育ってくれないことにはせっかくの植毛が無駄になってしまうのですから。現在のマイクログラフト法では一般に定着率は90%超とされ、どこのクリニックも同じような数字を標榜しているようです。しかしその定着率は本当にそのクリニックのものなのでしょうか。またどの時期の定着率なのでしょうか。本場アメリカでマイクログラフト法(あるいはFUT)の定着率が90〜95%と言われているので、その数字を拝借しているだけのクリニックも中にはあるのではないでしょうか。

植毛の定着率を高めるには、ドナーの採取やグラフトの作成に際し、毛包や周辺組織を傷つけないよう細心の注意を払い、なおかつスピーディに作業を進めなければなりません。また血流が阻害されないよう適度な間隔、適切な深さで移植孔を開け、植毛を行う必要があります。このような熟練の医師と医療スタッフの連携があって、90%超の高い定着率が実現されるのです。

自毛植毛を行っているクリニックでは自分たちの手法がいかに優れているかを盛んに喧伝しています。それを鵜呑みにするのではなく、メリット・デメリットをカウンセリングなどで聞き比べ、定着率などはっきりした術後のデータを示してもらった上で、自分で判断することが大切です。

費用

自毛植毛はいわゆる自由診療であるため、その費用はクリニックによってさまざまです。まとまった量を植毛しようとすれば簡単に100万円を越えてしまうので、少しでも安いクリニックをと考えるのは当然のことですが、かといって大切な髪の値段、あまりに安くても怖いような気がします。

自毛植毛の料金は上に述べたとおり自由診療であるので、クリニックの事情や考え方一つです。必ずしも安いからといって粗悪であるとは限りません。料金を抑えることで利幅は小さくとも大勢の患者を集めるという考え方もあります。逆に料金が高いからといって決して暴利を貪っているわけではなく、医師や医療スタッフに人材を集めようとすれば人件費がかかるため、料金に反映せざるを得ない事情もあるのでしょう。料金が異なるならその内訳を考え、コストパフォーマンスも含めて秤にかけてみることです。

くれぐれも「料金だけ」でクリニックを選ばないようにしてください。自毛植毛で払う金額はあなたの「髪」の値段です。安いからといって粗悪であるとは限りませんが、何かしら削ってあることは確実です。削減されたものが何であるかをしっかりと見極め、それがあなたにとって必要かそうでないかよくよく考えてみましょう。

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