自毛植毛の種類

自毛植毛の手法には幾つか種類がありますが、現在の日本で行われているのはほとんどがマイクログラフト法あるいはフォリクラーユニット・トランスプランテーション(FUT、毛包単位の移植)と呼ばれる手法です。マイクログラフト法は毛髪の密度に優れ、よりグラフトの小さいFUTは自然な仕上がりに勝るとされます。

マイクログラフト法

まず毛髪のある後頭部(ドナー)から幅1cm×長さ10〜20cm程度の頭皮を切り取ります。この頭皮片を毛髪1〜2本ごと、1mm程度の小片(グラフト)に株分けし、医療用針などで開けた移植孔に一本一本植えていくのです。この小さめのマイクログラフトに対し、3〜6本程度の毛髪を含んだやや大きめのグラフトをミニグラフトといい、目立ちにくい部位に移植することでボリュームを出すことができます。後頭部の頭皮を切り取った部分は引き寄せて縫合します。
1990年代初頭に考案されたマイクログラフト法によって自毛植毛の審美性は大幅に向上し、生着率や安全性も改善されました。

FUT(フォリクラーユニットトランスプランテーション)

毛髪は必ずしも一本一本生えているわけではありません。白人は2〜3本のグループで生えていることが多く、東洋人は単独で生えている毛もあれば2〜3本毛のグループもあります。このグループをフォリクラーユニットと呼びます。
実は毛髪が生存し続けるのに必要な毛包(ヘアーフォリクル)組織はこのグループ単位で存在しており、グループ内の毛髪を更に細かく切り分けることはその定着率を低下させる原因となっていました。1990年代後半に登場したFUTはグラフトをフォリクラーユニットごとに区切り、毛髪の生存に不要な周辺組織を削ぎ落とすことでグラフトを小型化し、定着率の向上とともに、自然な仕上がりを実現しています。

現在ではマイクログラフト法においてもフォリクラーユニットを重視した株分けを行うことが多く、その術式も含めてFUTと呼ぶのが一般的になっているようです。

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